金閣・銀閣・苔寺 極上の日本庭園 ②苔寺

西芳寺は通称『苔寺』といいます。

苔寺って思いっきり古いお寺で、
聖徳太子の別荘があった場所で、太子作の仏像も有ったらしい


奈良時代になって 行基が山荘を寺にし「西方寺」を開山♪

そして法然上人が浄土宗にして浄土式庭園を造りました♪

次に夢窓礎石が65歳のときに「西芳寺」とし
元の禅の臨済宗に戻して再開山しました。


明治の廃仏毀釈で庭が荒地になったときに
荒れたお庭に苔が付いて、それがお庭いっぱいに広がり
それから苔寺と呼ばれています。


苔寺という雰囲気になったのは最近なんですね
  ε=ε=(*b´∀`)b♪


京都の中では特殊なお寺で
拝観には事前にハガキで申し込みが必要で
必ず希望日に行けるとは限らず
拝観料が3000円もし、
必ず写経をしなければ、お庭にたどり着きません^^;


大きなお部屋で、ずらりと並んで
まず墨をすり、願い事を書いてから写経をはじめました
時間が来ると読経が始まり、私も般若心経を大合唱 (●´艸`)


読経が終わると 
「お急ぎの方、時間のない方は、
写経は途中までで出していただいてけっこうです」


ほんまかいな ┐( -"-)┌  
と関西人なら必ず突っ込みたくなるけれど・・・


お庭に行くと、銀閣寺とは全く違うことがひと目でわかります。
銀閣寺の透かし剪定ではなく、松も自由に育っています。
上のほうで好きなように茂っています。


松などが自由に茂るため
下のほうまで光りが入りにくく、背の低い庭木が育ちにくい上
禅寺の為、枯葉などのお掃除は行き届いています。
これが苔にとって理想的な条件となって、
今のように苔で満々たお庭になったようです。
(о$'v`%*)☆+゜

苔寺の庭園は、上下二段構えです。
銀閣寺と同じねヾ(●⌒∇⌒●)ノ


下は池泉回遊式で黄金池は「心」の字を描いているそうです。


最初に見えるのが
池の中に一列に並んだ石
夜泊石と呼ばれ、理想の島に巨大船団が出航していくところとも
徐福が出航した様子とも言われています。


徐福、とても興味深いですね〜
(゚д゚)(。_。)ウン!

池には朝日島、夕日島、霞方中島と呼ぶ3つの島があり、
朝日島、夕日島は霞方中島よりこんもりしています

というのは、池にたまる泥をさらうたびに
この2つの島に積み重ねて行ったようです。


歩き進むと 注連縄のかかっている石が見えてきました。
降臨石です♪

この場所は昔は松尾大社のお庭でした。
夢窓国師が庭を作っているときに
松尾大社の神様がこの場所に降臨されたのであがめているそうです。
スゴイデス(;;;;;;゚Д゚;;;)八☆



少し進んで池の中の島を見ると
霞方中島に
まったく苔の生えていない石が!!(゚ロ゚屮)屮

これが三尊石です。
仏像もご本尊と脇の2仏がいらっしゃるように
石もこれに習って配置しているようです。


そして、三尊石のある霞方中島だけ
他の島より低いのです


なぜ、霞方中島には泥すくいの泥を盛らなかったのか???
きっと三尊石があるからです。



さあ、今度は上の層の枯山水のお庭です
ε=ε=ε=(o゜―゜)o

枯山水は3段の瀧になっています
おまけに鯉まで泳いでいるんです♪

枯山水の近くには
座禅石があります。
夢窓国師が1週間 飲まず食わずで座禅した場所です

今はありませんが
瑠璃殿といって、金閣銀閣のモデルがあったそうです


その近くに水の湧き出るところが・・・
銀閣の茶の井とよく似ていますね

苔寺の色々、教えてもらわなければ
ふ〜ん 苔がいっぱいなのね〜 で終わっていたことでしょう
教えていただけるって、嬉しいですね♪


三浦さん ありがとう ヾ(●⌒∇⌒●)ノ