京都~ とがのお 高山寺♪♪
恋に疲れた女が ひとり~♪♪ とつい歌ってしまうのですが
その高山寺の「遺香庵」特別拝観に行ってきました
ε=ε=ε=((((o^ー^)o
栂尾の地でお茶の栽培を始めました (゚Д゚) ソウナンダ??
東大寺で華厳を学んだ明恵上人は 栂尾と東大寺を行き来しました
その中間が宇治になります
明恵上人は茶の苗を宇治へ移植しました(萬福寺の前に碑があったね)
茶は宇治で大きく広がり そして全国に広がっていったのです
中世以来 栂尾の茶は『本茶』と呼ばれ それ以外は『非茶』と呼ばれました
つまり 明恵上人は『茶祖』というわけです !!w(゚o゚*)w
茶祖の恩に報いるため
明恵上人700年遠忌に「遺構庵」が寄進されました ヾ(´Д`)ノ☆
普段は非公開なので 前回行った時は
扉まで行って背伸びもして 首も伸ばしたけれども見えませんでした
。゚(゚^Д^゚)゚。
ワクワク (σ≧∀≦)σ
お茶席と同じように 待合で少し待ちました
★腰掛待合「茶徳亭」
腰掛待合「茶徳亭」は 宝形造りの屋根で (勾配がありますが写し方が悪かった)
頂に宝珠を載せた堂腰掛と呼ばれる形式です
腰掛は卍型に配置しており桂離宮の卍亭に倣っているそうです
★茶恩鐘
「茶徳亭」の中央には茶恩鐘を吊り下げています
遺香庵寄進者の103名のお名前が刻まれています
見ようかなと思ったら こちらにどうぞと呼ばれました (;Α´∀`)
待合が一番高いところにありました
遺香庵は下に降りていきます 苔がとってもなめらかで美しく輝いていました
★遺香庵
茶の湯に関係の深い地に作ろうと
大久保利武・高橋箒庵・土橋嘉兵衛らで企画され
設計は箒庵の好みで 建築は三代・木村清兵衛 露地は小川治兵衛が担当しました
正面破風の扁額はなんと益田鈍翁(ますだ どんおう)です
昨年の大河で渋沢栄一と張り合っていた三井の初代社長よ
佐竹本三十六歌仙絵の時にも鈍翁たちが巻物を分割したんじゃあなかったかしら
やっぱりお金を持っている数奇者は色々な所に絡んでくるのね ヾ(仰゚Д゚)ノスゴッ!!!
躙口を中央に開けて 右手にお寺の火灯窓を取り入れた珍しい意匠です
左の入り口は貴人口になっています
窓が沢山あって明るいです
三畳台目に床前畳を付けた四畳台目は 織部や遠州が好んだ間取りです
左に回り込んで 貴人口から見た遺香庵です
右側に少し見えている入り口は 躙口よ Ψ(`∀´)Ψ
火灯窓の影が異彩を放ってるね ♪♪
貴人口の沓脱石 障子も石垣張りにしてあるのがわかります
露地は小川治兵衛です
小川治兵衛と言えば無鄰菴など琵琶湖疎水の水を取り込み
東山を借景とした大きなお庭を思い浮かべますが
こんなに小さな茶庭を作ることは珍しいそうです
配置してある石は ここ栂尾にあった石を利用したんですって щ(゚ロ゚щ)
そこかしこに お茶の木が自生しています
春日灯籠も苔むして良い感じです
明恵が東大寺と行き来していたので春日灯籠を置いたのかしら ?(゜_。)?
この場所には数多くの種類のコケが生えていて
最近ようやく研究者が中に入って研究してくれて有難いと仰ってました
苔の中でも 京都府では絶滅危惧種に近いイトゴケが 元気に育っているそうです
(枝にくっついているモジャモジャ)
この図では下が遺香庵 上がまた別のお部屋です
飛び石伝いに別のお部屋に進みます
入り口の上部の壁の飾りは 愛宕山を表しているんですって
愛宕山はこのお部屋とちょうど向き合う位置にあります
何気なくあちこちに茶壷がありました
名残惜しいけれど遺香庵はここまで
次は 日本最初の茶園です この向かい側にあります
境内のいたるところにある石垣は 鎌倉時代そのままです
石垣の上に茶園があります
低い木がお茶の木 向こうの高い木は北山杉です
育てたお茶は お寺の儀式に使われるそうです
DNAを調べたところ 僅かですが中国茶のDNAを持つ木が残っているそうです
明恵の植えた木の子孫が脈々と続いていると思うと 感慨深いです
茶園の端っこに一カ所だけお花が咲いていました 彼岸花かしら ?(゜_。)?
お寺に戻ってお茶を頂きました
実は 朝着いたときに声が聞こえていました
「おい 掛け軸替えとけよ~」って (σ≧∀≦)σ
掛け軸は『無事』 素敵な言葉ですね Ψ(`∀´)Ψ
心なしか 高山寺って書いてあるように見えるんだけど・・・
遺香庵の前に石水院で明恵上人や 高山寺についての丁寧な説明もありました
『明恵上人樹上座禅像』の樹に香炉とお数珠がかかっているのを見つけたのが
今回嬉しかったことです ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪ (実物ならちゃんと見えます)
おなかが減っていたのでバス停の前で おそばを頂きました
景色が抜群でした o(*^▽^*)o
家に帰っておみやげを開いてビックリ !!(゚ロ゚屮)屮
こんなにたくさん入っていました
4000円って高いわ‼ って申し込む時に思いましたが
丁寧に説明していただき お茶とお菓子を頂いたうえ お土産まで・・・
大満足な一日でした (((o(´∀`)o))) 高山寺のみなさま ありがとーね