首を長くして待っていましたが ようやく会えました「忘筌」に♪♪
かなり感激です (@⌒ο⌒@)b
『総門』をくぐり
利休切腹の原因となった『金毛閣』を通り過ぎ
秀吉が信長の葬儀をした『総見院』も通り過ぎ
竹林も美しいね~ まだまだ大徳寺の中です
通りの北側は今宮神社 まだまだ西に進め進め
やっと着きました 大徳寺さんの西の端っこです 並んでるやん (>人<;)
あっ この石橋も遠州作ですって
家紋は花菱やね
孤篷庵(こほうあん)は大徳寺にある塔頭のひとつですが
「孤篷」というのは「一艘の苫舟」の意味で
小堀遠州が師事した春屋宗園から授かった号です
福岡藩主・黒田長政(くろだながまさ)が創建した大徳寺塔頭・龍光院の境内に
江月宗玩(こうげつそうがん)を開祖にして開いた庵が孤篷庵です
今は龍光院から移転しています
小堀遠州は超有名な人で
安土桃山時代から江戸時代前期にかけての大名、茶人、建築家、作庭家、書家
驚きの才能ですね w|;゚ロ゚|w
中でも
金地院の方丈南庭(鶴亀庭)
南禅寺本坊方丈南庭 などが有名ではないでしょうか
そして遠州の集大成がこの孤篷庵です
茶室の書院化を確立させました ヾ(´Д`)ノ☆
残念なことに焼失してしまいましたが松平不昧公や近衛家の援助で
忠実に再興されました
(@⌒ο⌒@)b
忘篷は客殿(方丈)に造りこまれた茶室です 右側の十二畳が客殿だと思います
忘篷に入るところから不思議ちゃんです
客殿から出て路地に入ります
露地は軒内の三和土(たたき)の沓石(くついし)まで小石が敷き詰められています
パッと見 余りに平らなので粗いコンクリート敷きにみえます !!(゚ロ゚屮)屮
客殿の広縁の降り口から忘篷に向かって飛び石が打たれています
沓脱石はでっかいです 貴人が脱ぐのにちょうどいいかも
沓脱石の先に手水鉢があります
例の超有名な『露結の手水鉢』です (@⌒ο⌒@)b
写真はネットより
露結の文字はお部屋側に向いているので ほぼ見えません
そして 一番上の水が入っている位置は縁先の高さより少し高くなっています
写真はお土産に買ったハガキです 忘篷の中から庭を見ています
忘筌には躙り口はなく 代わりに中敷居をくぐって入ります
ちょっと頭を下げる程度で入れるのです
中に入って縁先から外の方を向き ここで這い蹲って手を清めます !!w(゚o゚*)w
こちらが忘筌です
釘隠しやふすまの取っ手は七宝焼きの美しいものです
面取り角柱・長押付き・貼り付け壁という書院様式らしいです(ちょっとわからない)
床の間の左側の床位置に白い障子がみえますが
あそこが 遠州が座って茶を点てる席です
床と手前座が並んでいるのは初めて見ました
お部屋全体が明るいです (^-^*)/
利休は黒 織部は緑 そして遠州は白のイメージだと教えて頂きました
(*゚ー゚)(*。_。)(*゚ー゚)(*。_。)ウンウン 納得です
天井板が白いのがわかりますか?
杉板を胡粉で磨いて天井板にしているんですって
西日が中敷居をくぐって縁の板で反射して天井に当たり
天井も白いので その光を部屋中に乱反射させるんです
壁も白っぽく ふすまも最初は真っ白だったそうです
床脇の長押には 遠州の文字で『忘筌』と書かれています
「荘子」の「得魚而忘筌、得兎而忘蹄」の一句です
「忘筌」の魚の対句になっている兎を 手水鉢の銘にしています
即ち「露結」とは兎を意味する「露結耳」からとっています
兎は身体に汗腺がなく 大きな耳で汗を発散させるので「露結耳」が異名となりました
魚を捕まえてしまえば筌(編籠の罠)のことは忘れてしまうものである
兎を捕らえてしまえば蹄(罠)のことを忘れてしまうものである
言葉も意味を捉えるための道具である
意味を捉えた後の言葉は忘れてしまうものである
私はそのように言葉を忘れることの出来る相手を探してともに語りたいものだ
・・・難しいね (>人<;)
そのうえ この露結の手水鉢 何かの形に似ていませんか?
フフフ お餅つきのウスなんですって
それもウサギを連想させますね ( ●´艸`)
これだけしつこいと 露結の手水鉢は忘れないね 。゚(゚^Д^゚)゚。
この灯籠は 一番上の丸い石は中国のもの
真ん中の火袋は朝鮮のもの
下の支えの部分はインドの物ですって !!(゚ロ゚屮)屮
灯籠の後ろにある三角形の石は富士山を意味し
遠州の落款と考えるそうです 自然石ではなく あの形に作っているんですって
茶室部分の障子は 石垣張りでした
その他見どころ満載
★ 本堂
★ 茶室「忘筌席」と露地庭園
★ 書院「直入軒」と近江八景の庭
★ 狩野探幽筆障壁画、軸
★ 松平不昧筆書
薔薇の香りがするジェラート 暑かったから美味しかった~
いつも長くなりすぎるから 今回はお茶室『忘筌』だけにこだわってみました
行きたい行きたいと思っていたところに行けて ルンルン (((o(´∀`)o)))