上賀茂神社の権禰宜のご案内で式年遷宮ヾ(●⌒∇⌒●)ノ

桧皮葺♪♪工事真っ最中の屋根も見学!!

上賀茂神社平成27年の第42回式年遷宮にむけて工事の真っ最中♪♪
今は権殿の屋根の桧皮葺の真っ最中


なんと、足場の上に上がって、その工事を間近で見せて頂きました
こんなラッキーはありません!


檜は植えてから80年の木の皮で、10年したらまた皮を取れるそうです。
これが15年待つと、硬すぎてダメらしい
温かい時は樹の脂が出るので、冬の寒いときに檜皮をむくそうです。
なんと、屋根だけで10億円 


皮には何時の修理か年号を入れてあります。
次回の修理の際に、どこを入れ替えればよいか・・・
などの判断にするため


屋根のカーブは職人さんの感しだい
特に唐破風のカーブは、屋根の突合せ部分など
また、真ん中は分厚くなるので、そのバランスが難しいとのお話


職人さんたちは、口に竹釘をくわえて
リズミカルにトントンと貼り付けていきます。
何年くらいされていますか?
10年です とのお答え♪♪


殆どが古来からの方法で作られていますが
唯一、屋根の外回り、檜皮の一番端っこを銅3cmくらいの幅で(銅)で巻いているのは
水切りを良くして、檜皮を長持ちさせるために新たに許されたそうです。


足場も昔ながらの方法
丸太を組んでいるのです。
三角をいたるところに使い
地震が来ても、びくともしない方法だとか。
昔は、針金ではなく、祇園祭の鉾のように縄でくくっていたそうです
今は針金でぐるぐる巻き〜


上賀茂神社の神様は
お社を二つ持っています(●^∀^)ニャハッ
お伊勢さんでも、交代に移り変わるのに
上賀茂神社遷宮は、本殿と権殿 二つとも建て替えるんですよ〜
太っ腹ですね^^;


権殿を葺き替えしたら、神様にお移り頂いて
そのあと本殿の葺き替えをするんです(o゚∀゚o)♪



一の鳥居前から藤木さんの説明が始まりました♪


● 鳥居

上賀茂神社の一の鳥居(入口)と二の鳥居の位地が並行ではありません
これは、御所の場所が時代ごとに変わっていった事と関係があります。
というのは、上賀茂神社というのは
天皇陛下が国家安泰を願う神社なのです。

通常の祭りは、神様が神輿に乗って街中を見物しに出かけていくものですが
上賀茂神社の祭りは、
天皇の名代が天皇の願文をもって上賀茂神社にやってくるもの。
神様は神社から出ないお祭りはここだけのようです。


天皇は御所から上賀茂神社に向かってお参りされます。
御所、一の鳥居、二の鳥居が一直線になるようです。


火事などで御所が移転されるたびに
一の鳥居の場所を移動し、
御所、一の鳥居、二の鳥居が一直線になるようにしたそうです。
このお話は、今回はじめてお聞きしました。



●シメ・シデ・サカキ

上賀茂神社の注連縄は、特殊な形です
右綯いと左綯いの両方を重ねてあります。
陰陽の考え方です。


その両方を重ねた注連縄に
シメ・シデ・サカキが刺さっています。


サカキは強い生命力があるためなのですが
皆さんもご存知のように、京都を襲ったあの恐ろしい台風の後なのに
枯れてはいますが、サカキの葉が落ちていないのが見えるでしょうか


葵祭


葵祭は、神様を天から神社にお迎えして
喜んでいただけるように競馬をするのです。


葵祭りは古来4月吉日(第2の酉の日)とされていましたが、
しかし、それでは葵が育っていないのでので
明治維新以後新暦の5月15日と改められ現在に及んでいます。


競馬(くらべうま)は、葵祭りが終わってからの
6月15日でしたが、その日では農家の田植えなどの時期と重なり
馬を出すのに、一苦労・・・という訳で時期が早まり
今では5月5日に競馬があります。


その後で葵祭りが行われるので
本来、神様に喜んでいただく為の競馬…
アリャリャ、神様はまだ来ていないんだ^^;



競馬は境内の芝生に「らち」を作って
その中で行われます。


このラチを取り払うことを らちがあく といいます。
葵祭りの行事が全部終わりましたよという意味です。
諺まで葵祭りから出来ていたんですね


●競馬(くらべうま)


神様を喜ばせるための競馬♪♪

広い境内の芝生にラチを作ります。
2頭の馬が競い合いますが
一番手前の桜を、馬出しの桜
真ん中が 鞭打ちのさくら
そして、ゴールが勝負の紅葉っていいます。



もちろん神様の観戦場所もちゃんとありますよ〜
p(´∇`)q


その場所は頓宮(とんぐう)といって
普段でも仕切りがしてあって
私たちが踏み込めません♪


競馬で上賀茂人がこだわるのは
絶対に流鏑馬と言ってほしくない(*´艸`*)


流鏑馬は武士が台頭してきてからの遊びです。
京都は武士ができる前から文化があったんよ〜
と、ちょっと自慢したいわけです^^;





●細殿と橋殿


立砂のところが一番有名だと思いますが
このお社は細殿と言って
葵祭の時に斎王代が来るところです


その右隣は 橋殿と言って
葵祭の時の天皇の勅使が来るところ

ええ!! 天皇のお使いなのに、本殿に上がれないの?


そうなんです
ここより先は神様の領域
神官がお取次ぎして、天皇陛下からの願文やお供え物を受け取ります。


上の写真の左端に、白い紙垂が見えてるでしょ
そこに神官座り、勅使と距離を置いて向かい合うわけですが
神官が座る石はパワースポットとして超有名(●´艸`)


さあ、本殿にお参りします
フフ、平民だけど私たちは本殿に行けるのよね〜





●玉橋と片岡橋

本殿前にかかる橋は
玉橋も片岡橋も重要文化財だよ〜〜〜ん


踏みつけることができる文化財なんて
ここだけじゃないかしらヾ(●⌒∇⌒●)ノ

おまけに片岡橋なんて唐破風の屋根つきだよ♪♪


片岡社は紫式部がお参りしたことで有名です


ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし
新古今和歌集:第三巻 夏歌)


和歌の意味は
ホトトギス(将来の結婚相手の声)を待ちわびる間、片岡社の木の下に立ち、
朝露に濡れていましょう。


ですが、本当は
お勅使さまでも、やってこれない、上賀茂神社の片岡社まで
私は来れましたよ。身分が高いのよ♪凄いでしょ!
と言う風に、ちょっと自慢したい気持ちをサラリと詠んでいるのです



上賀茂神社から京都が一能できる場所があるんですよ。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。
片岡社の神宮寺
ふたばひめ稲荷からは京都タワーまで見晴らせます
腕が悪いため、あまり見えていないけど
真ん中に豆粒の京都タワーあり^^;


お昼は今井食堂の 鯖煮定食


いつも長くて m(。≧Д≦。)m ゴメンネ!!