小町寺の補陀洛寺へ o(*^▽^*)o

補陀洛寺へ行きませんか~ とお友達から連絡が

わ~い 嬉しいな♪♪ とさっそく出かけました

ε=ε=ε=((((o^ー^)o ブ-ン!!

 

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小野小町って絶世の美女って言われているけれど Ψ(`∀´)Ψ

私の持っている百人一首も後ろ姿だし

昨年話題になった 佐竹本三十六歌仙絵の小野小町も上の画のように後ろ姿です
( ◎´艸`)

 

そんな絶世の美女なのに 晩年の暮らしは惨めで

毎日の食べ物にも事欠く有様だったようです 

・゚・(ノД`;)・゚・

 

市原にある補陀洛寺は通称『小町寺』

晩年の小町はここで50年近くを過ごし、世を去りました

このお寺には 小野小町老衰像が祀られています

 

京都バスに乗れば、バス停『小町寺』の真ん前です

お友達のNさんが予約しておいてくれました (((o(´∀`)o)))

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鍵を開けていただいて 丁寧に説明をしてくださいました

 

959年(天徳3)の創建。

小さな本堂に平安時代作の阿弥陀三尊像と並び小町老衰像を安置。

境内に小町供養塔、なきがらから生えたというススキ、姿見の井戸などの遺跡がある。1984年(昭和59)に楊柳観音堂が完成。天台宗

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お堂は小さいけれども 阿弥陀三尊像は平安時代の作です

ものすごく美しい仏様です

 

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天台宗阿弥陀三尊像といえば 三千院の大和坐りの仏さまが有名ですが

このポーズは 大和立ちといえばよいのでしょうか???

身体を前のめりにし 今にも踏み出しそうにひざを曲げていらっしゃいます

 

こちらが観音菩薩

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手には蓮台を持っています ここに魂を載せていくのね

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向かって左は 勢至菩薩

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ご住職の奥さまのお話では

お亡くなりになった方を急いでお迎えに行くところです

観音菩薩勢至菩薩は雲の上にいらっしゃるので衣やアクセサリーがたなびいています

雲の上に居るために 両足を踏ん張っています

雲の下を見ているので、ひざを曲げ下をのぞき込んでいるような姿勢です

亡くなった方を 極楽浄土に連れて行こうと蓮台を持って急いでいるのです

 

雰囲気 出ていますよね~ ヽ(。´Д`。)ノ

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天蓋もキラキラリ~ン ヾ(´Д`)ノ☆

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この阿弥陀三尊像の右隣に 小町老衰像があります

 

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頬のコケ具合 あばら骨の凄まじさ 

宮中で華やかな生活を送っていたなんて 嘘のようです

華やかなことを知っていただけに、余計に惨めではなかったのかしら ??*°□°*??

 

実際に小町が宮中に居たのは17~8歳頃から30歳頃までと思われます

そのあと放浪の旅に出たので 全国に数々の伝説が残ったんでしょうね

その放浪の旅の果てにたどり着いたのが ここ市原です

小町はここで50年近くを過ごし、世を去りました

力尽きたときに

「吾死なば 焼くな 埋むな 野に晒せ 痩せたる犬の腹肥やせ」

との歌を残して亡くなったと言われている 壮絶な歌ですね w( ▼o▼ )w

 

 

 

時が経ち、恵心僧都源信がこの地に小町を訪ねてきました

村人から 小町は亡くなったと聞き、彼女の住まいらしきこの高台に来てみると

一体の骸骨が野ざらしになっていました

そこは本堂前のお庭になっているところです

 

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この木が生えているあたりに 骸骨が横たわっていたそうです

 

きっと小町に違いない と思った恵心僧都はねんごろに供養しました

すると 「目が痛い!!」という か細い声が聞こえてきました

探してみると、骸骨の眼窩からススキが1本映えていました

これを抜いて供養すると、小町はようやく成仏しました

 

この木の左側が その髑髏が晒されていたと伝えられている場所で

「穴目のススキ」の史跡があり、「あなめの碑」と言う石碑が建てられています

 

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お庭には 斑入りのススキが生えていました

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「穴目のススキ」 想像してしまいます 浮かびますよね  w|;゚ロ゚|w

 

 

小町伝説の中でも有名なものに 「深草少将の百夜通い」があります

小町を思い詰め99夜通いつめましたが、あと1晩というときに亡くなってしまいました

小町が恵心僧都の供養によって成仏した後、少将の幽霊が

「私はまだ成仏していない うらめしや~」と境内に出るようになりました

実際に昭和20年頃までは、幽霊が出るといって、地元の人も近寄らなかったとか…

 

深草少将の供養塔もあります

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そして その先には恋しい小町の供養塔が見えます

 

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小町供養塔の左奥には 歌碑もありました

 

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小町 姿見の井戸もあります

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許可を頂いて、下に降りてみました

 

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水は枯れそうになっていましたが、

落ち葉の下は じんわりと濡れていました (゚д゚)(。_。)ウン!

 

 

室町時代に 小町の晩年のお話が謡曲になり 人々に知れ渡りました

 

小町を題材にした謡曲は たくさんあるようです (゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン

この通小町のなかに 穴目のススキが出てきます

お稽古をされた様子がよくわかりますね

 

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境内奥には 残念ながら枯れてしまいましたが 立派な滝もありました

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石組の上に お不動様もいらっしゃいます

 

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大きな池もありました

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モリアオガエルの卵があちこちに

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大きな 塔もありました

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千躰地蔵です

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巨大な十三本檜

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最初は小さなお寺だと思っていましたが、

訪れてみて、ご住職の想いがいっぱい詰まった 素晴らしいお寺だと感じました

 

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今日のお供は イノスケです

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Nさんのおかげで充実した一日を過ごせました

ありがとうございます また誘ってくださいね  ♪d(´▽`)b♪ ルンルン