大徳寺にある聚光院では毎月28日に利休忌が行われています
三千家が交代で月命日の法要を行うのですが 法要後には茶がふるまわれます
また その他のいくつかの塔頭でも茶会が開かれます
コロナ禍の為 裏千家の法要は御身内だけでされていましたが
今日から 私たち一般のものも参加させていただけました (((o(´∀`)o)))
聚光院の門前には幕が張られていました
本堂で法要が行われ 僧侶が読経するのは室中の間
お家元たちが並ぶのは檀那の間
一般の私たちが座るのは礼の間です
室中の間の真ん中には天井から鴨居の少し下あたりまで掛け軸がありました
橋本雅邦(はしもとがほう)筆 釈迦如来立像でした
永徳の花鳥図の真ん中を開けると松栄の夏の図が現れるのですが
その上には向かって右から
笑嶺宗訢(しょうれいそうきん)像 … 開山
釈迦如来像
三好長慶像 … 長慶を供養するために息子義継が聚光院を作りました
利休居士像
という順に並んでいました
ご住職が読経し 左右の僧が木魚と鉦を合わせていました
驚いたのは 南妙法蓮華経から始まったことでした
読経が進むと御身内の皆さんが
利休居士から順に1人ずつご焼香されました
最後は私たちも手前正面からご焼香させていただきました ヾ(〃^∇^)ノ
松栄の『夏』もよく見ることが出来ました
↓↓↓ 僧侶がいる室中の間 狩野永徳の代表作『花鳥図』 その奥には松栄の画
↓↓↓ 裏千家のお家元たちが並んでおられた檀那の間 永徳の『琴棋書画図』
私たちがいる礼の間には もし襖があれば松栄の『瀟湘八景図』があります
檀那の間では 今年100歳を迎えられた鵬雲斎大宗匠
坐忘斎お家元・奥様・若宗匠など 御身内の方がずらりとお揃いでした
法要の後 お家元が丁寧にご挨拶をされ 待合の床にかかっているお軸
『過橋村酒美(はしをすぎて そんしゅ うまし)』
についてお話をしてくださいました 禅語だそうです
境界線を越える 一歩踏み出す そこに入ってこそ 美味しく酒が味わえる
また違った意味もあるようです
かなりの時間 お話しをしてくださり ミーハーな私は感動しました (゚д゚)(。_。)ウン!
そのあと 私たちがお茶の順を待っている間に
わざわざ大宗匠が礼の間まで足を運んでくださり
「ようこそ おまいりくださいました」と声をかけてくださいました
「どちらから来られましたか」など 気さくにお話しもされていました
ミーハーな私は カッコいい大宗匠にポッとなりました
(人´∀`*).。:*+
ご一緒してくださったKさんは
何度も聚光院の利休忌におまいりされているそうですが
こんな事は初めてだと仰っていました
待合では 色々なものがありましたが 会記がなかなか覚えられず
ひとつだけでもと思い
★ 茶杓 円能斎作 銘 花菖蒲
どうして円能斎が出てくるのかというと 今年100回忌になるそうです
鵬雲斎大宗匠のお名前を付けてその年に亡くなられたんですって
その後 お茶を頂きましたが 嬉しいことに「閑隠席」に釜が掛けられ
正客を含め3名が「閑隠席」に
そして4人目からは「閑隠席」の3名に続き手前のお部屋に並んで行き
私たちは「閑隠席」が正面に見えるあたり
2~30名ほど入ったので「桝床席」の前までぐるりと回って座りました
菓子は餡を餅で風呂敷包したような形でした
小さすぎる風呂敷で包んだので 餡が四方にはみ出ているような感じ・・・
何という銘だったのか 会記を覚えていません 悔しい~~~
餅がかなり粘り 菓子切りで切りにくいほどでした
閑院関も桝床席も需要文化財です
そこで窯が掛けられるなんて 超感動 (゚д゚)(。_。)ウン!
↓↓↓ 閑院関・桝床席の前の庭
↓↓↓ 百積の庭
お茶を頂いた後は
利休と三好慶永のお墓におまいりさせていただきました
2023年
4月 表千家 滝の間 座礼
5月 裏千家 閑院関・桝床席とその手前の間 座礼
6月 武者小路千家 滝の間 立礼
と三千家続いて法要に参加出来て こんなに嬉しいことはありません
茶の湯をはじめて 色々な方とつながりも増え 世界が大きく広がりました
利休居士 ありがとうございます ヾ(´Д`)ノ☆
ご一緒していただいたKさん ありがとうございます
Kさんの一言から茶会の楽しみが始まりました
これからも宜しくお願いします♪♪