金閣・銀閣・苔寺 極上の日本庭園 ① 銀閣

元庭師の三浦豊さんのご案内で
金閣銀閣苔寺のお庭を味わう催しです♪
この3つのお庭は、とても深いつながりがあるのです…


スタートは銀閣


山門をくぐると、驚くほど背の高い銀閣寺垣が出現!
見通しが悪く、直角に右に曲がりその先をまた直角に左に・・・
綺麗だけどなんだかお城のつくりと同じね。


足利義政は戦うことも視野に入れていたのかしら…


9歳にして家督を継ぎ、15歳にして将軍職を継いだ義政は、
生涯をかけ自らの美意識のすべてを投影し、
東山文化の真髄たる簡素枯淡の美を映す
一大山荘を作り上げました。


と言われていますが
最近の詳しい調査では、銀閣寺は黒の漆で覆われ、
部分的に緑や赤の入った極彩色の装飾が描かれています。
まるで日光東照宮かと見間違いそうな (●´艸`)


今までのイメージが覆りました。
文化庁から、創建当初の姿に復元しますか?と
訪ねられた銀閣寺は、お断りされたそうです。


目立たないところに一部分だけの実物大復元模型があるのは
気持ちの表れかも


まあ、煌びやかさが歳月を繰り返して枯淡になっていく…
でいいのかな σ(*UДU*)


銀閣寺は月を見る山荘です。
創建当初の漆黒の漆塗りのときには
月光で建物が銀色に輝いていたのでしょうね。

キラキラするのはそれだけではありません。
向月台も銀沙灘(ぎんしゃだん)というお庭の盛り土も光るんです


銀閣寺は大文字山のふもとにあり
大文字山花崗岩で出来ているので
川から流れてくる砂には
キラキラ光る雲母が混ざっているんです。


その砂を盛って作るので
銀沙灘はキラキラ ヾ(●⌒∇⌒●)ノ


そして、川ざらえをした砂を積み上げていくので
銀沙灘は義政公がいた頃よりも
ドンドン高さが増しているんですって^^;


違うといえば
銀閣も義政公がいた頃は建設途中だったんですって♪


銀閣のお庭は回遊式庭園なので、何処から見ても感動もの。
松の木は透かし剪定をしているので
たくさんの松がありますが、
松の向こうの山々も透けて見え、重なりがとても美しいです♪

お庭というのは樹を植えることではなく
石を配することだそうです。
石は置いているのではなく、地中に深く埋められ
地面に出ているのは1/3以下なんですって。


台風が来ても、洪水にあっても
石だけは動かないようになっているそうです。
知らなかったなぁ〜 (゚д゚)(。_。)ウン!


お庭をめぐると水音がしてくる位置があります。
この近くに同仁斉(どうじんさい)という
4畳半のお部屋があります。
この同仁斉には硯箱などを飾り、
違い棚には茶道具が並べられていて、
4畳半茶室の発祥の地として言われています。


この4畳半が隠居した義政公のお部屋でした。
この山荘のなかの北向きの1室です
銀閣はまだ建設中、将軍にまで上り詰めた義政公なのに
こんなひなびたお部屋で???


やっぱり、キンキラキンは心安らぐにはチョット違って
威張るためには必要でも、晩年には不必要だったのか・・・


将軍の後継者を決めるゴタゴタ
兄弟よりもそりゃぁ息子でしょ
  (#ノ▽ノ#) と私は思う^^;


銀閣のお庭は2層式!
さあ、上の層の枯山水を見に行きましょう
  ε=ε=ε=(o゜―゜)o


石段を上がると山の上にお茶の井があり、
水が湧き出ています
この形が、金閣銀閣苔寺とよく似ているんですって

さあ、この湧水の横には雄大枯山水


ヾ(●⌒∇⌒●)ノ ジャジャジャジャ〜ン
さあ、どうだといわんばかりの
雄大枯山水


えっ?これを作ったの?
うっそ〜 山を掘っただけと違うん?


ジッと見つめていると
真ん中から水が流れ出すのが見えてきます。
右や左から見ると、水の量が少なく
真ん中から見るとたくさん流れているように見えるんです。


作られた庭師の人、天国でシメシメと喜んでくれてるかな〜


こんな山肌に岩を配置するって
昔の職人は命がけですね。
岩が転がり落ちれば、完全に命は・・・((((;゚Д゚)))


岩はいつまでも変わりませんが
唯一、500歳の槙がいましたよ。
何を思っているんでしょうね

金閣銀閣苔寺を一度に書こうと思ってましたが
こんなに長くなっちまったぜ… 次に続く